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議会報告

2006年2月21日(火) 東京都議会環境・建設委員会 -前半-

〇こいそ委員
それでは、稲城市における墓地建設計画についてただいまお話がございましたけれども、この請願につきましてお聞きをしたいと思います。
墓地の経営問題など請願の根幹となる部分は厚生委員会において審査されていると聞いております。
この委員会では、自然環境の保全という観点に絞りまして伺っていきたいと思います。
請願者は、墓地の計画地一帯でオオタカが観測されている、また、新たに鳥類専門家を交えて一帯の鳥類調査を行うよう要望されておられるわけでありますけ れども、まず、都における開発許可に当たってのオオタカについての指導の方針、これは恐らく環境省のマニュアルに沿ったものと考えるところでありますが、開発事業者に対する指導の方針について伺いたいと思います。
〇自然環境部長
東京都は、環境省の猛禽類保護の進め方、これは環境省のマニュアルでございますけれども、これに基づきまして、オオタカの生息状況に関する調査を実施するよう事業者を指導してございます。
この調査は、まず第一段階として、開発予定地域の周辺に生息地が存在していないか確認調査を行いまして、調査の結果、周辺にオオタカの繁殖可能性が高いとされた場合は、その第二段階といたしまして、保護方策検討のための調査を行うよう事業者を指導することとしております。
〇こいそ委員
猛禽類保護の進め方に基づいて、まず調査を実施するように事業者に指導されていると。
その第二段階についても、保護方策検討のための調査を事業者にそれぞれ指導されているということでありますけれども、事業者はどのような調査を行ってきたのか、また調査状況、調査結果はどのように環境局の方に示されているのか、このあたりをお聞かせいただきたいと思います。
〇自然環境部長
まず、事業者は、平成十五年二月から三月にかけてオオタカの確認調査を行い、その際、オオタカの営巣及び飛しょうは確認されなかったという報告を都に行っております。
しかしながら、前回調査から既にもう三年も経過してございまして、今回の都の指導では、事業者に再度オオタカの確認調査をするよう指導してございます。その内容は、実績が豊富で専門的知識を有する調査会社に委託するよう指導しております。
さらに、調査結果の分析に際しましては、専門家の意見を聞くよう指導しております。
現在、調査会社において、指導に沿った確認調査を実施中であり、結果の報告はまだ受けておりません。
〇こいそ委員
結果の報告は受けておられないということでありますが、いわゆる事業者にすべて任せると。調査をすべてゆだね、任せ、その結果を待つということだけでは、信用性といいましょうか、安心の観点からもいかがなものかと思うんですね。これはさまざまいわれている中でも我々考えるところだと思いますけれども。また、同じような開発案件について、過去に多くの事例があると思います。その経験を踏まえながら、鳥類保護の観点から、都としても、オオタカ調査、またその分析方法について強力にやはり事業者に指導をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 また、次に、植物の保全でありますけれども、隣接の多摩市、そして当該の稲城市でもありますけれども、崖線沿いには、極めて希少な植物であるタマノカン アオイですね、これはたびたびいわせていただいておりますけれども、この群生しているところが点在しているのではないか、群生が見られるのではないか、こ のようなこともいわれているわけですね。まさに希少なこのような植物、そしてまた、極めてさまざまに希少な動物、小動物等ですね、これらの保護を、やはり しっかりと環境局としても実態の調査をしながら対応すべきだと、こういうふうに思うわけでありますが、これにつきましてもいかがでございましょうか。
〇自然環境部長
希少な猛禽類でございますオオタカの保護、それと、それに対する取り扱いにつきましては、今までも十分な配慮を事業者にお願いし、東京都の方もそのように指導してまいりました。今後とも、適正な指導をするように心がけたいと思っております。
次に、タマノカンアオイに代表されます希少な植物でございますが、現在、事業者に希少種の確認を行うよう指導しているところでございます。環境局におき ましても、現地調査に赴くなどしまして、希少植物の調査を行います。希少な植物が確認された場合は適切な処置をとるよう事業者を指導してまいります。
〇こいそ委員
実態把握はしっかりしていただいて、調査をしてしっかりした実態把握をしていただいて、多摩丘陵の自然のさまざまな生態の営みを把握していただきたいと思います。
そして、本年18年、今月2月でありますけれども、この2月現在、多摩地域のみどり率が著しく後退している、率が非常に下がってきているという話を聞くわけであります。また、当該の多摩丘陵全体は、時代の進展とともに、スプロール化、またはいわゆる開発ですね、さまざまな開発が進行もしているところであります。
いずれにいたしましても、今申し上げた希少な動植物、この保護、保全はもとより、自然環境の保全状況ですね、それとやはり展開するところの里地、里山を 初めとする現状がどうなっているんだということ、そして、今申し上げた、かなりの急速なテンポで市街化になってきているというんですかね、みどり率が下 がってきているわけでありますから、早急に私は、このいわゆる当該の場所はまずやっていただきたい。そして、なおかつ、多摩丘陵全体の実態把握ですね、調 査していただいて、ぜひやっていただきたい、これもお願いをするところでありますけれども、この点についていかがでしょうか。
〇自然環境部長
豊かな多摩地域の自然を代表いたしますオオタカなどの希少な動植物につきまして、これを把握していくことは、都におきましても重要な課題だと認識しております。今後、調査を行うことも含めまして検討をしてまいります。
〇こいそ委員
自然環境の保全に当たっては、自然の状況の実態面の、まさに先ほどからいろいろとご答弁いただいておりますけれども、把握が まさに重要であると。多摩地域では、当該の稲城や多摩丘陵に限らず、また、オオタカやタマノカンアオイ等々の動植物が多くやはりまだ観測されているんですね。
今なんですね。ですから、やはり目で見て触れられる、自然の中でこうやって、レッドデータにも載っている、もうこれは絶滅寸前ですよね。こういうもの がまだ観測されているというところがありますので、早急なる対応を重ねてお願いをさせていただきたいと思います。
いずれにいたしましても、本請願におきまして、事業者の調査を指導していただくことは当然でありますけれども、都が主導して、また、ここもそうでありま すけれども、豊かな多摩地域の自然をまさに、言葉は適切であるかどうかわからないけれども、いたずらに損なうことのないように、最後に局長からご答弁をお願いしたいと思います。
〇環境局長
ただいま委員ご指摘のように、多摩地域には幅広い、緑豊かな丘陵地が存在し、多様な動植物が生息、生育しております。一方で、さまざまな開発行為により緑が失われていることも確かでございます。
都といたしましては、自然保護条例の対象となる開発行為について、許可基準を上回る緑地の確保や、貴重な植物の移植、猛禽類の調査や保護対策など、でき得る限りの自然環境に配慮した開発となるよう事業者を指導しているところでございます。
都市と自然が調和した豊かな東京が実現できますよう、今後とも全力を挙げて取り組んでまいります。

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